日本渡航医学会の前身である「海外渡航者の健康を考える会」の時代から看護部会の構築、
企画運営にご尽力された波川先生の後を引き継ぐことになりました。
はなはだ微力ではございますが、日本渡航医学会看護部会の発展に誠心誠意努めて参りたいと存じます。
引き続きご協力を頂けます様どうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて2020年はオリンピック・パラリンピック開催に向け、東京を中心に日本中が訪日する外国人を迎える体制を整えている折に、
世界的な新型コロナウィルス感染症拡大の問題に直面することになりました。
国際間を移動する人々の医療、健康支援に携わっている看護職の皆様も、各々の現場で対応に追われております。
日本渡航医学会看護部会には、トラベルクリニック、産業保健、学校保健、地域保健、検疫、国際医療活動、
在日・訪日外国人医療、教育・研究など多岐にわたる分野で活躍する看護職が現在200名いらっしゃいます。2020年度に関しては、
まず新型コロナウィルス感染症に関し、皆さんが現場で経験したことや課題を共有し、
各分野の看護職、またすべての看護職の皆様との交流を通じた連携に取り組んでいます。
この様な活動を通じ、渡航看護・Travel Health Nursingの既存の役割から「New Normal」な時代における役割も明確化されていくことと思います。
またCompetencyモデルの設計、システマティックかつICTを活用した教育機会のなどにも引き続き取り組んで参ります。
国際間を移動する人々の医療、健康支援に携わっている看護職、また業務上部分的にでも海外渡航者や在日・訪日外国人医療などに携わっている方、
またこの領域に興味のある方など、是非ご入会頂き、日常の情報交換、そしてご自身のスキルアップにご活用頂きたいと思います。
2020年10月
サトウ菜保子